C#でのfor文とforeach文を使った繰り返し処理と抜ける方法の完全ガイド

2024年9月23日2024年12月14日

C#のプログラミングにおいて、繰り返し処理は非常に重要な要素です。
特に「for文」と「foreach文」は、さまざまな場面で使用されますが、
それぞれの文法や使い方には違いがあります。

また、特定の条件で処理を「抜ける」方法も知っておくと、効率的なコードを書けるようになります。

本記事では、C#における「for」と「foreach」の違いと、
処理を抜けるためのさまざまな方法について詳しく解説します。
これを理解することで、より効率的なコード作成ができるようになるでしょう。

記事のポイント

C#における「for文」と「foreach文」の違いが理解できる
繰り返し処理を途中で抜ける方法を学べる
2重ループなどの多重ループ処理での抜け方も解説

C#でのfor文とforeach文の使い方と抜ける方法

途中で抜ける方法

C#で繰り返し処理を行っている最中に、特定の条件が成立したらその場で処理を抜けたい場合、breakやcontinueといった制御文を使用します。
これにより、指定した条件に達した際にループを終了させたり、次のループの反復に移行したりできます。

break：現在のループを完全に終了します。
continue：ループを途中でスキップし、次の反復処理に移行します。

例として、
以下のコードでは、for文で特定の条件を満たした場合にbreakを使ってループを終了しています。

for (int i = 0; i < 10; i++)
{
    if (i == 5)
    {
        break; // iが5になったらループを抜ける
    }
    Console.WriteLine(i);
}

このコードでは、iが5になった時点でループが終了します。

以下のコードは、continueを使って偶数のみをスキップする例です。

for (int i = 0; i < 10; i++)
{
    if (i % 2 == 0)
    {
        continue; // 偶数の場合、以降の処理をスキップ
    }
    Console.WriteLine(i);
}

このコードでは、奇数のみが表示され、偶数はスキップされます。

for文とforeach文の違い

C#における「for文」と「foreach文」はどちらも繰り返し処理に使用されますが、
それぞれに特徴があります。

for文：
　繰り返し回数を自分で管理できる。
　インデックスを使ってアクセスするため、特定の範囲で処理を行いたい場合に有効です。
foreach文：
　コレクションや配列全体を効率的にループ処理するのに適しています。
　個々の要素を取り出す際に、インデックスを使う必要がなく、よりシンプルです。

例えば、for文を使ったコードは以下のようになります。

for (int i = 0; i < 5; i++)
{
    Console.WriteLine(i);
}

一方、foreach文を使うと、コレクションの要素を簡単に処理できます。

int[] numbers = { 1, 2, 3, 4, 5 };
foreach (int number in numbers)
{
    Console.WriteLine(number);
}

両者の違いを理解することで、より適切な場面で選択できるようになります。

for文とforeach文の多重ループでの処理抜ける方法

foreach文で2重ループを抜ける方法

C#で2重ループ（多重ループ）を使用する場合、
内側のループだけでなく外側のループも終了させる必要が生じることがあります。
breakだけでは内側のループしか抜けられないため、外側のループも終了させたい場合は工夫が必要です。

例として、以下は内側のループを終了させる方法です。

int[,] matrix = { { 1, 2 }, { 3, 4 } };
foreach (int value in matrix)
{
    if (value == 3)
    {
        break; // 内側のループを抜ける
    }
    Console.WriteLine(value);
}

一方、外側のループも終了させたい場合は、bool型のフラグを使って全体のループを制御する方法が有効です。

bool exitLoop = false;
for (int i = 0; i < 3; i++)
{
    for (int j = 0; j < 3; j++)
    {
        if (i == 1 && j == 1)
        {
            exitLoop = true;
            break; // 内側のループを抜ける
        }
        Console.WriteLine($"{i}, {j}");
    }
    if (exitLoop)
    {
        break; // 外側のループも抜ける
    }
}