C#で「null許容型」を使うことで、値がnullである可能性をプログラム上で扱うことができます。
null許容型を正しく利用することは、開発者にとって効率的でバグの少ないコードを書くために重要です。
しかし、正しい使い方を理解しないと、予期せぬエラーが発生することもあります。
本記事では、C#のnull許容型の基本から、変換や比較、nullチェックの方法など、実際の利用シナリオに基づいて詳細に解説します。
記事のポイント
- C#のnull許容型の基本とは?
- null許容型と非許容型の違い
- null許容型を使う際のデメリット
- nullチェックやif文、配列などの具体例
- まとめとしてnull許容型のメリットと注意点を紹介
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null許容型とは?基本的な使い方とその背景

nullとは?
C#において、nullとは「何も値がない」ことを示す特別な値です。
オブジェクト型やリファレンス型の変数に対してnullを代入することができ、
これによりその変数は初期化されていない状態を意味します。
nullの存在は、特にオブジェクト型のプログラムにおいて多くの場面で重要です。
nullを許容するとは?
null許容型とは、その型の変数にnullが代入可能な状態のことを指します。
通常、intやboolなどの非許容型ではnullを代入することはできませんが、
null許容型を使うことでこれらの値型にもnullを代入することができるようになります。
例えば、int?
とすることで、null
または数値を代入できます。
int? nullableInt = null; // null許容型のint
nullableInt = 5; // 数値も代入可能
null許容型の使い方:変換、代入、チェックのポイント

null許容型からstringへ変換
null許容型を利用している変数を通常の型に変換する際には、
値がnullである可能性を慎重に考慮する必要があります。
例えば、null許容型のstring
を通常のstring
型に変換する場合、
変数がnullである場合に例外が発生することがあります。
そのため、安全な変換方法として、??
演算子を用いてデフォルト値を指定する方法があります。
string? nullableString = null;
string nonNullableString = nullableString ?? "デフォルト値";
null許容型のnullチェック
null許容型を使用する場合、変数がnullかどうかを確認するnullチェックは非常に重要です。
C#では、if
文を使って簡単にnullチェックを行うことができます。
nullが代入される可能性がある場合、適切にチェックを行わないと、NullReferenceException
のエラーが発生するリスクがあります。
int? nullableInt = null;
if (nullableInt.HasValue)
{
Console.WriteLine($"値: {nullableInt.Value}");
}
else
{
Console.WriteLine("nullです");
}
// 結果
// nullです。
null許容型 配列の使い方
null許容型の配列も同様に、各要素がnullである可能性を持つことができます。null許容型配列は、特にデータが存在しない場合を表現するのに便利です。例えば、以下のようにnull許容型のint?
型の配列を作成し、一部の要素にnullを代入することが可能です。
int?[] nullableArray = new int?[5];
nullableArray[0] = 1;
nullableArray[1] = null; // null値も設定可能
null許容型を使う際の注意点とデメリット

null許容型を使うデメリットは?
null許容型を使用するとコードの柔軟性が向上しますが、デメリットも存在します。
まず、nullチェックを怠ると、NullReferenceException
などのエラーが発生しやすくなります。
また、過度にnull許容型を使用することでコードの可読性が低下する場合もあります。
そのため、適切に使用することが求められます。
null許容型のデフォルト値は?
null許容型の変数を宣言した場合、その初期値はnull
です。
明示的に値を代入しない限り、null許容型の変数は自動的にnullとして初期化されます。
この特性を理解して、コード内でのnull許容型の扱いを適切に行うことが重要です。
null判定とif文の活用
null判定を行う際、if
文を使って簡単に判定できます。null許容型
の変数にnullが設定されているかを判定することは非常に重要です。
例えば、int?
型の変数を利用して、nullかどうかをチェックし処理を分岐させることができます。
int? GetNullableValue()
{
Random random = new Random();
int value = random.Next(0, 2); // 0か1のどちらかをランダムに生成
if (value == 0)
{
return null; // 0の場合はnullを返す
}
else
{
return 42; // 1の場合は値を返す
}
}
int? value = GetNullableValue(); // nullが返ってくる可能性あり
if (value != null)
{
Console.WriteLine("値があります");
}
else
{
Console.WriteLine("値がnullです");
}
まとめ:null許容型の活用とそのメリット・デメリット
null許容型は、データがnullである可能性を安全に扱うための便利な機能です。
特に、オブジェクト型や値型の変数に対してnullを許容することで、柔軟なデータ処理が可能になります。
ただし、デメリットも存在するため、nullチェックや変換方法に注意を払い、最適なコード設計を行うことが必要です。
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